5回のコンサートで完奏するノヴスQのベートーヴェン弦楽四重奏全曲演奏会、まずは最初の週末の2回が無事に終了しました。土曜日の5時過ぎに《大フーガ》の最後の音にヒューヒューと嬌声と大拍手が湧き上がったあと、ノヴスQ連中は楽器抱えてソウルに戻り、来週の二度目の週末に備えます。何故か半島名物のロビーに掲げられみんなその前で記念撮影をする演奏家巨大パネルはなく、終演後のサイン会もなく、関係者は楽屋から正面側に出てきた演奏者を捕まえてお疲れ様。
あと週末二回、がんばってくださいな。
さても、このノヴス見物プチ釜山ツアー、幸か不幸か商売媒体はどこも記事として買ってくれていないので、当無責任電子壁新聞に何を書こうが好き放題なんじゃがぁ、ま、まるで70年代頃までのトーキョーの夏みたいな暑いけど奇妙に爽やかな港町ながら、やはり夏は夏で暑いわい。年寄りは疲れてしまったんで、前頭葉一瞬も使わないお気楽なことのみ。ちなみに今、福岡空港国際線ターミナルから温泉県盆地にノンストップで戻る西鉄バスの中なんじゃがぁ、今月頭の「ニッポン地震で大被害予言」の風評で盆地の観光地側はインバウンド閑古鳥。このバスも、なんとなんと博多から到着したときは空っぽ。みんな天神のアクロス前でカメラ抱えて山笠がやってくるのを撮影せんと場所取りしてるのか、空港から乗ったのはワシらと半島カップル一組だけの乗り合いタクシー状態じゃわい。ううむ、観光業って、脆弱なもんなんじゃのぉ……
もといもとい。んでぇ、昨日の話の続きじゃわい。釜山コンサートホールにどうやって行くか第二弾、国際フェリーターミナルからのアプローチ編なのであーる。
ま、こっちは話は滅茶苦茶簡単じゃ。福岡なり門司なり大阪なりから海峡を横断すること200キロほど、到着した釜山港国際フェリーターミナルは、ちょっとした地方都市国際空港くらいの立派な建物。なによりも有り難いことに、入国を済ませれば、KTXから地下鉄、路線バスまでジャブジャブ繋がっている釜山駅までは実質一本道、途中には動く歩道も整備されたながあああい連絡道を進むのみ。とはいえなーんにもないので目の前に見えるけど、横浜みなとみらいホールから桜木町駅くらいまでの距離はありますから、根性入れてくださいませ。夏はカンカン照り、冬は玄界灘からの冷たい風が吹き付ける中を、ひたすら駅に向かう。んで、駅二階に繋がっているので、そのまま巨大な駅舎ロビー空間を突っ切り反対側に出て、地上階に降りると、もうそこはバス停。真下は地下鉄1号線釜山駅じゃ。
そこからの選択肢ふたつ。市内風景を楽しむ心と時間の余裕があれば、じゃんじゃんやってくる釜山市バスに乗ってひたすら北上。西面の五叉路でいろんな方向に行くバス路線があるんじゃが、港から直行する81,88,103,176なんぞは真っ直ぐ行くし、ロッテデパートの方に曲がってちょっとぐるっと回るのもあるようじゃ。ま、なんであれJin-gu Officeという釜山市民公園南西隅っこのバス停には到達するんで
そこで下車。時間にして30分ほど、釜山中心街をバス専用レーンで吹っ飛ばす。
問題は、あの福岡市内以上にぐちゃぐちゃなバス乗り場の混乱ですがぁ、ソウル同様に車体に猿でも判るようにデカく数字が書いてあるから、乗りたいバスらしきもんが来たら、ともかく停まっちゃったとこまで走るのみ。バス停を降りた後は公園の中を北上していけば、コンサートホールが見えてきますです。途中には、日帝時代には競馬場、解放後は米軍基地で、2006年にやっと返還されて広大な公園となったこの場所の歴史を示すパネルとか歴史博物館などもあって、なかなか興味深いですわ。
なお、時間が切迫しているなら地下鉄に潜り乗車すること20分弱、西面駅のひとつ先の釜田駅で下車し、33番のバスが捕まえられれば飛び乗って、公園の東から北をぐるりと巡って、ホールが見えてきたら下車。5分くらいかしら。頑張って北に向かってひたすら歩いても、KRailの線路越えれば直ぐに公園の南ですので、まあ、普通の足でも15分くらいで到着するじゃろて。
ぶっちゃけ、バスで延々と工業地帯みたいなところを走り、バスによっては坂を上がってくれずに麓で下ろされてしまい、延々と港を臨む文化施設地区まで登っていかねばならない釜山文化会館より、場所としては全然行きやすいです。問題は、コンサートホールのある公園が広すぎてホール正面への直接のアクセスは案外遠いこと。ま、札幌の円山公園駅からキタラホールくらいまで、って感じかのぉ。あそこはホールから遠くないところに地下鉄駅がもうひとつあるけどさ。
そんな釜山コンサートホール、海越えて到着した駅前再開発地区で、フェリーターミナルから真っ直ぐ来て駅の方に曲がらず真っ直ぐ進み、再開発地区で現状たどり着けるいちばん南まで行って眺めると、おおおお、釜山オペラハウスの工事が進んでおるではないかい。
釜山市がシドニーに匹敵する21世紀の新たなランドマークとすべく鋭意建設中のオペラハウス、案外と平べったい感じで、ランドマークとしての高さはないけど、海から眺めるとまた違うのかしら。ここ、駅から道は間違いよう無いけど、桜木町からみなとみらいホールよりも遠いんじゃないかなぁ。案外、距離はあるぞぉ。
問題は、ビートルがなくなった今、麻生帝国福岡から向かうと到着が午後6時過ぎで、出発が午後8時というコンサートにもオペラにも中途半端な時間になることじゃのぉ。ま、演奏会が終わったらフェリーに乗ってさっさと帰ったりせず、港町の夜を満喫しろという釜山市の計らいなのであろーかこすみだっ!
釜山コンサートホールに行くのじゃ
釜山の新宿みたいな場所なのかしら、ロッテデパートやロッテホテル釜山が建ち並び、港の方から内陸に向け北上してくる地下鉄1号線と、金海空港への連絡簡易鉄道連絡駅と大観光地ヘウンデを繋ぐ東西路線の地下鉄2号線とが交差する地下の巨大乗換駅西面近く、某日系ビジネスホテルチェーンの朝でありまする。この半島南、働くおじさん向け必要最低限の空間を与えてくれるニッポンのビジネスホテルタイプの宿泊施設が何故か発展しないんじゃが(ロッテやロイネットなどが始めたんじゃが、しばらく経つとドンドン高級化して、ビジネスホテルじゃなくなってしまうのじゃわなぁ)、結果としてこんなにリーズナブルなあり方は無いと半島庶民にも判ってしまい、土曜日朝というのにビジネスマンでは無い地元民さんでいっぱい。普通のファミリー層や観光客向けホテルなら週末はせめて10時までにする朝ご飯が、いかにもビジネスホテルらしくしっかり9時までなんで、やばいかなぁ、と思いつつ8時半前くらいに無料朝ご飯に行くと、アッと驚く大行列であったわい。ううううむ。
ともいもとい。とにもかくにも、まるで北海道の夏、はたまた70年代くらいまでの東京の夏のようにすっきり晴れ渡り、無論、町場なんで涼しいわけがないものの、それなりに爽やかな風が吹き抜ける朝なのであーる。なんせこのところ、ニッポン列島キューシュー島ったら、南の方での火山噴火の影響でずーっと噴煙が覆っているようなドンヨリした空が続いているんじゃがぁ、流石に対馬大韓海峡挟んだ北側まで逃げてくるとそれもないようじゃのぉ。
っても、つらつら考えるにやくぺん先生ったら夏の釜山って来たことがないような。用事があるのは桜の季節の統営国際音楽祭に向かうために釜山市西の金海空港を利用するばかり。他は昔、真冬の時期にボロメーオQが講師に呼ばれる国際セミナーが海雲台で開催されていたときに眺めに来たり、戒厳令後の実質上の「戦後」半島で盛んに建設された公共文化施設の巨大港町の代表たる釜山文化会館にイェルサレムQ公演を聴きに来たりすることがあったとえいえ、なぜか厳冬期ばかり。釜山といえば海が凍るような寒さ、って記憶ばかりなのであったわい。
https://yakupen2005.seesaa.net/article/2013-01-26.html
https://yakupen2005.seesaa.net/article/2012-12-27.html
https://yakupen2005.seesaa.net/article/2012-02-03.html
そんな釜山ったら、造船業をしっかりやっていればいいと思うんだけど、何を考えたか偉い人が「国際文化と医療のハブを目指す」なんて言っちゃって、バンパク誘致は駄目だったけど我が街にはコンサートホールとオペラハウスが足りないとお考えになり、ドッカンドッカンと建てることになった。んで、数週間前の2025年6月21日だか、目出度くも釜山市の音楽監督みたいなポジションになられたらしい(よーわからんので、あくまでも「らしい」です)地元出身のチョン・ミョンフン氏が率いるアジアフィルのベートーヴェン交響曲第9番で、2000席を超える巨大なコンサートホールがオープンしたのでありました。以降、月末までオープニング祭りが開催され、最後はチョン氏の指揮する《フィデリオ》演奏会形式で賑々しくも締めくくられたのであります。
んで、昨日からは、ホールのおねーさんに拠れば「オープニングシリーズではないのですけど、室内楽ホールとしては実質上のオープニング」となる我らがノヴスQに拠る恐らくはこの半島初の短期集中型によるベートーヴェン弦楽四重奏全曲演奏会が開催されているのじゃわい。
小ホールの金土で2週、最終週は大ホールに舞台を移し総計5回で行われるこのチクルス、最大のウリは「釜山のクラシック音楽会場としては最大だった文化会館を上回る2011席の大ホールと、実施上釜山発の400席の音楽専用小ホールの両方で開催」で、それはそれで非常に興味深いんじゃが、最終回の大ホールでの公演は海峡と日田彦山や九重の山並み跨いだ我が田舎盆地でQuartett Muss es sein?がデビューする日そのものなんで、涙を呑まざるを得ないのであーる。
大阪国際室内楽コンクールに登場、ダークホースで3位となったことで半島で実質初めて常設弦楽四重奏団の道を本気で歩み始め、あれこれあったとはいえジメナウアー事務所と契約し欧州のメイジャー市場に参入する初の半島出身団体にまで上り詰め、コロナ禍で創設チェロと別れたヴァイオリンらが拠点をソウルに移し、10年代後半以降の半島での若手奏者の間での弦楽四重奏大流行のきっかけを作ってしまったノヴスQが、結成18年の今や押しも押されぬ中堅巨匠として釜山市から大役を任されるに至ったのじゃ。うーむ、ずーっと眺めて、追いかけてきたやくぺん先生んちとすれば、なんとも嬉しく誇らしいことであるのぉ、婆さんや!これは来ないわけにはいかんじゃろて。
おっと、だらだら雑談になっておるのぉ。ま、ひとつくらい世間のお役に立つ情報を記しておきましょうぞ。ニッポン列島から来る物好きの、釜山コンサートホールへの行き方なのであーる。
ぶっちゃけ、いちばん簡単なのは、金海空港からならグーグルマップさんの指示を無視して空港連絡軽便鉄道に乗り(っても、ゆりかもめやパートライナーよりも全然大規模で、ちゃんとした鉄道ですが)、市内に向けて二駅。緑の地下鉄2号線乗り換え駅で下車し(統営に行くときは、この駅の北西にある釜山西バスターミナルから乗車です)、上から下へえっちらおっちら降りて2号線で東に向かい、1号線との乗り換え西面駅で下車。なんとか東側の地上に出て(ロッテデパートなんかの方ではありません)、山ほどやってくる北に向かう路線バス103、83-1、133、164なんぞに乗車し二駅くらい、韓国国鉄のガードをくぐったらJin-gu officeというバス停で下車。そこが釜山公園の南西の隅っこになります。あとは公園に向かい、入り口にたどり着けば、「コンサートホールあっち」という指示があります。ぶっちゃけ、ホールは公演の北西隅っこなんですが、西面駅方面からのバスでホールの正面入り口へと向かえる33番バスは地下鉄駅出口から乗り場がちょっと離れているので、ともかく手近なバス停から乗ってガード下くぐったら降りる、で、道を渡ったりしないで緑栄える公園の方に向かう、というのがいちばん安全みたいじゃのう。
そもそもこのホールがあるのは、山市民公園という2006年まで米軍基地だった場所。ホールのおねーさんによれば、以前は何にも無かったところだそーな。市内のど真ん中にこんな広大な敷地があるのは旧王宮か旧軍事基地、はたまた大学やらのキャンパス、という都市の原則はここでも当てはまっているわけでありまするな。ソウルは漢江の北の梨泰院の隣に巨大米軍基地跡地があるみたいなもんですわ。ですから、立地は滅茶苦茶良いところなんだけど、公共交通機関は何故か避けている、みたいな場所でありまする。
なんせ昨日のやくぺん先生ったら、グーグルマップさんが仰る最寄りのバス停で降りたら、おいおいここはどこなんじゃ、って立川の砂川辺りみたいなところでありました。
どうも確かに物理的には公園南西入り口最寄りバス停より、この場所の方が近いらしいがぁ、近寄れる公式の導線が存在しておらんわい。向こうに聳えるモダンな、いかにも最新のコンサートホールだぞ、って建物の方に向かって、古い民家の廃屋と工場の間を道を恐る恐る歩いて行くと、道の向こうは広大な公園の敷地。とはいえ入り口らしいところはなく、暫く壁に沿って歩き、やっと公園の隅っこ入り口があったわい。で、目の前に聳えるのは……おお、なんであたしゃいつも新しいホールは裏口から向かうことになるんじゃ、って。
とはいえ公園ですから、ぐるりと周囲を巡ることはできて、こっちが正面じゃわ。
タイプとしては、「20世紀末の音楽専用ホールのノウハウを結集した最終進化型たるミューザ川崎タイプの大ホールをロビーが囲み、上手半地下にシューボックスではなくしっかり傾斜が付いた天井の高い小ホールを配する」というもの。公園の中ですから周囲に歓楽街などはなく、1階に設置された小さなカフェが異常なほどメニューが豊富でした。
小ホールそのものは、ぶっちゃけ、大邱駅横のコンサートホールとか、ソウルのロッテ・コンサートホールとか、今時の「響きの良い」クラシック専用ホールはいくつかある半島ながら、室内楽用の小ホールは公共施設としては残念ながら世宋文化会館の室内楽ホールにせよ、ソウルアーツセンターのIBKホールにせよ、どうにもいまひとつ。ソウル首都圏の企業本社内に雨後の竹の子の如く出現した「○○アートホール」という奴に頼らざるをえない、という状況だった。昨晩は失礼ながら室内楽受容文化がほぼ皆無なこの港町で客席中央はほぼ満席の7割以上が埋まっており、まるでラズモみたいに燃え上がる作品127に大いに沸いておりました。
この10年ほどの異常なまでの若手演奏家達の間での室内楽ブームが後押ししたか、やっとまともな公共室内楽空間が出現し、その音楽を素直に喜ぶマニアではない室内楽聴衆もそれなりに出現のかっ、って感じでありましたとさ。響ホールよりひとまわり小規模で、福岡文化圏にもこの客席数でこの釜山の室内楽ホールに匹敵する条件が良い室内楽空間はありませんから、強いて言えば福岡市民ホール中ホールがライバルになり得る……のかなぁ。
おっと、もうこんな時間じゃないかぁ。これから、釜山国際客船ターミナル(なんのことない、KTX釜山駅ですけど)からのアプローチがどうなるか、地下鉄とバスで試してみます。ノヴスQベートーヴェン全曲演奏第2回は午後3時から。なお、プログラムを眺めるとまるで「作品130をアレグロ終曲版で全曲やり、そのあとに《大フーガ》を弾く」みたいに書いてありますが、昨晩、楽屋でノヴスQ連中に「長すぎないかぁ」と言ったら、「いやいや、アレグロ・フィナーレやらずに《大フーガ》です。当日プログラムにそんな風に書いてあるのぉ」と焦ってました。それでも終演はガッツリ午後5時を過ぎるじゃろから、博多港行きフェリーの乗船締め切りの6時には間に合うか、ギリギリじゃろなぁ。開演2時にしてくれてれば、今晩は泊まらずに麻生帝国に戻れたんじゃがのぉ。
ともいもとい。とにもかくにも、まるで北海道の夏、はたまた70年代くらいまでの東京の夏のようにすっきり晴れ渡り、無論、町場なんで涼しいわけがないものの、それなりに爽やかな風が吹き抜ける朝なのであーる。なんせこのところ、ニッポン列島キューシュー島ったら、南の方での火山噴火の影響でずーっと噴煙が覆っているようなドンヨリした空が続いているんじゃがぁ、流石に対馬大韓海峡挟んだ北側まで逃げてくるとそれもないようじゃのぉ。
っても、つらつら考えるにやくぺん先生ったら夏の釜山って来たことがないような。用事があるのは桜の季節の統営国際音楽祭に向かうために釜山市西の金海空港を利用するばかり。他は昔、真冬の時期にボロメーオQが講師に呼ばれる国際セミナーが海雲台で開催されていたときに眺めに来たり、戒厳令後の実質上の「戦後」半島で盛んに建設された公共文化施設の巨大港町の代表たる釜山文化会館にイェルサレムQ公演を聴きに来たりすることがあったとえいえ、なぜか厳冬期ばかり。釜山といえば海が凍るような寒さ、って記憶ばかりなのであったわい。
https://yakupen2005.seesaa.net/article/2013-01-26.html
https://yakupen2005.seesaa.net/article/2012-12-27.html
https://yakupen2005.seesaa.net/article/2012-02-03.html
そんな釜山ったら、造船業をしっかりやっていればいいと思うんだけど、何を考えたか偉い人が「国際文化と医療のハブを目指す」なんて言っちゃって、バンパク誘致は駄目だったけど我が街にはコンサートホールとオペラハウスが足りないとお考えになり、ドッカンドッカンと建てることになった。んで、数週間前の2025年6月21日だか、目出度くも釜山市の音楽監督みたいなポジションになられたらしい(よーわからんので、あくまでも「らしい」です)地元出身のチョン・ミョンフン氏が率いるアジアフィルのベートーヴェン交響曲第9番で、2000席を超える巨大なコンサートホールがオープンしたのでありました。以降、月末までオープニング祭りが開催され、最後はチョン氏の指揮する《フィデリオ》演奏会形式で賑々しくも締めくくられたのであります。
んで、昨日からは、ホールのおねーさんに拠れば「オープニングシリーズではないのですけど、室内楽ホールとしては実質上のオープニング」となる我らがノヴスQに拠る恐らくはこの半島初の短期集中型によるベートーヴェン弦楽四重奏全曲演奏会が開催されているのじゃわい。
小ホールの金土で2週、最終週は大ホールに舞台を移し総計5回で行われるこのチクルス、最大のウリは「釜山のクラシック音楽会場としては最大だった文化会館を上回る2011席の大ホールと、実施上釜山発の400席の音楽専用小ホールの両方で開催」で、それはそれで非常に興味深いんじゃが、最終回の大ホールでの公演は海峡と日田彦山や九重の山並み跨いだ我が田舎盆地でQuartett Muss es sein?がデビューする日そのものなんで、涙を呑まざるを得ないのであーる。
大阪国際室内楽コンクールに登場、ダークホースで3位となったことで半島で実質初めて常設弦楽四重奏団の道を本気で歩み始め、あれこれあったとはいえジメナウアー事務所と契約し欧州のメイジャー市場に参入する初の半島出身団体にまで上り詰め、コロナ禍で創設チェロと別れたヴァイオリンらが拠点をソウルに移し、10年代後半以降の半島での若手奏者の間での弦楽四重奏大流行のきっかけを作ってしまったノヴスQが、結成18年の今や押しも押されぬ中堅巨匠として釜山市から大役を任されるに至ったのじゃ。うーむ、ずーっと眺めて、追いかけてきたやくぺん先生んちとすれば、なんとも嬉しく誇らしいことであるのぉ、婆さんや!これは来ないわけにはいかんじゃろて。
おっと、だらだら雑談になっておるのぉ。ま、ひとつくらい世間のお役に立つ情報を記しておきましょうぞ。ニッポン列島から来る物好きの、釜山コンサートホールへの行き方なのであーる。
ぶっちゃけ、いちばん簡単なのは、金海空港からならグーグルマップさんの指示を無視して空港連絡軽便鉄道に乗り(っても、ゆりかもめやパートライナーよりも全然大規模で、ちゃんとした鉄道ですが)、市内に向けて二駅。緑の地下鉄2号線乗り換え駅で下車し(統営に行くときは、この駅の北西にある釜山西バスターミナルから乗車です)、上から下へえっちらおっちら降りて2号線で東に向かい、1号線との乗り換え西面駅で下車。なんとか東側の地上に出て(ロッテデパートなんかの方ではありません)、山ほどやってくる北に向かう路線バス103、83-1、133、164なんぞに乗車し二駅くらい、韓国国鉄のガードをくぐったらJin-gu officeというバス停で下車。そこが釜山公園の南西の隅っこになります。あとは公園に向かい、入り口にたどり着けば、「コンサートホールあっち」という指示があります。ぶっちゃけ、ホールは公演の北西隅っこなんですが、西面駅方面からのバスでホールの正面入り口へと向かえる33番バスは地下鉄駅出口から乗り場がちょっと離れているので、ともかく手近なバス停から乗ってガード下くぐったら降りる、で、道を渡ったりしないで緑栄える公園の方に向かう、というのがいちばん安全みたいじゃのう。
そもそもこのホールがあるのは、山市民公園という2006年まで米軍基地だった場所。ホールのおねーさんによれば、以前は何にも無かったところだそーな。市内のど真ん中にこんな広大な敷地があるのは旧王宮か旧軍事基地、はたまた大学やらのキャンパス、という都市の原則はここでも当てはまっているわけでありまするな。ソウルは漢江の北の梨泰院の隣に巨大米軍基地跡地があるみたいなもんですわ。ですから、立地は滅茶苦茶良いところなんだけど、公共交通機関は何故か避けている、みたいな場所でありまする。
なんせ昨日のやくぺん先生ったら、グーグルマップさんが仰る最寄りのバス停で降りたら、おいおいここはどこなんじゃ、って立川の砂川辺りみたいなところでありました。
どうも確かに物理的には公園南西入り口最寄りバス停より、この場所の方が近いらしいがぁ、近寄れる公式の導線が存在しておらんわい。向こうに聳えるモダンな、いかにも最新のコンサートホールだぞ、って建物の方に向かって、古い民家の廃屋と工場の間を道を恐る恐る歩いて行くと、道の向こうは広大な公園の敷地。とはいえ入り口らしいところはなく、暫く壁に沿って歩き、やっと公園の隅っこ入り口があったわい。で、目の前に聳えるのは……おお、なんであたしゃいつも新しいホールは裏口から向かうことになるんじゃ、って。
とはいえ公園ですから、ぐるりと周囲を巡ることはできて、こっちが正面じゃわ。
タイプとしては、「20世紀末の音楽専用ホールのノウハウを結集した最終進化型たるミューザ川崎タイプの大ホールをロビーが囲み、上手半地下にシューボックスではなくしっかり傾斜が付いた天井の高い小ホールを配する」というもの。公園の中ですから周囲に歓楽街などはなく、1階に設置された小さなカフェが異常なほどメニューが豊富でした。
小ホールそのものは、ぶっちゃけ、大邱駅横のコンサートホールとか、ソウルのロッテ・コンサートホールとか、今時の「響きの良い」クラシック専用ホールはいくつかある半島ながら、室内楽用の小ホールは公共施設としては残念ながら世宋文化会館の室内楽ホールにせよ、ソウルアーツセンターのIBKホールにせよ、どうにもいまひとつ。ソウル首都圏の企業本社内に雨後の竹の子の如く出現した「○○アートホール」という奴に頼らざるをえない、という状況だった。昨晩は失礼ながら室内楽受容文化がほぼ皆無なこの港町で客席中央はほぼ満席の7割以上が埋まっており、まるでラズモみたいに燃え上がる作品127に大いに沸いておりました。
この10年ほどの異常なまでの若手演奏家達の間での室内楽ブームが後押ししたか、やっとまともな公共室内楽空間が出現し、その音楽を素直に喜ぶマニアではない室内楽聴衆もそれなりに出現のかっ、って感じでありましたとさ。響ホールよりひとまわり小規模で、福岡文化圏にもこの客席数でこの釜山の室内楽ホールに匹敵する条件が良い室内楽空間はありませんから、強いて言えば福岡市民ホール中ホールがライバルになり得る……のかなぁ。
おっと、もうこんな時間じゃないかぁ。これから、釜山国際客船ターミナル(なんのことない、KTX釜山駅ですけど)からのアプローチがどうなるか、地下鉄とバスで試してみます。ノヴスQベートーヴェン全曲演奏第2回は午後3時から。なお、プログラムを眺めるとまるで「作品130をアレグロ終曲版で全曲やり、そのあとに《大フーガ》を弾く」みたいに書いてありますが、昨晩、楽屋でノヴスQ連中に「長すぎないかぁ」と言ったら、「いやいや、アレグロ・フィナーレやらずに《大フーガ》です。当日プログラムにそんな風に書いてあるのぉ」と焦ってました。それでも終演はガッツリ午後5時を過ぎるじゃろから、博多港行きフェリーの乗船締め切りの6時には間に合うか、ギリギリじゃろなぁ。開演2時にしてくれてれば、今晩は泊まらずに麻生帝国に戻れたんじゃがのぉ。
ゆふいんラックホールでピアノ弾き込み真っ最中
先月末にゆふいんラックホールに入った宿望のShigeru Kawaiのピアノ、ホールが使える日はステージに出して町内有志の皆さんで弾き込みが行われておりまする。
なにせ温泉県の公共ホールにこのタイプのピアノが入るのは初めてだそうで、扱える調律さんは九州北部地区では福岡にしかおらず、毎週月曜日には遙々盆地までいらしてくださっているそうな。本日昼前、やくぺん先生ったら大阪から戻り半島先っちょ空港からのバスがバスセンターに到着したその足で、バス降車場からコンビニ挟んで向かい側のラックホールに覗きに参りましたです。ステージは弾き込みの真っ最中。ほれ、これがシンピアノの奏でる音階じゃ!Iphonの音じゃがのぉ……
もっと聴きたかったら、7月25日前夜祭の道夫先生によるピアノ開き、そして27日のデュオにいらっしゃいな。
https://www.instagram.com/yufuin_music_fes/
チケットはこちらから。
https://teket.jp/g/s1uv3t4281
なにせ温泉県の公共ホールにこのタイプのピアノが入るのは初めてだそうで、扱える調律さんは九州北部地区では福岡にしかおらず、毎週月曜日には遙々盆地までいらしてくださっているそうな。本日昼前、やくぺん先生ったら大阪から戻り半島先っちょ空港からのバスがバスセンターに到着したその足で、バス降車場からコンビニ挟んで向かい側のラックホールに覗きに参りましたです。ステージは弾き込みの真っ最中。ほれ、これがシンピアノの奏でる音階じゃ!Iphonの音じゃがのぉ……
もっと聴きたかったら、7月25日前夜祭の道夫先生によるピアノ開き、そして27日のデュオにいらっしゃいな。
https://www.instagram.com/yufuin_music_fes/
チケットはこちらから。
https://teket.jp/g/s1uv3t4281
ふたつの海上空港間を船で往くのじゃ
土曜日の午後5時過ぎに北九州市八幡の響ホールでQインテグラの演奏会が終わり、ちょっと挨拶してホールを出て、次は日曜日午後3時開演の若手エリート演奏家の臨時編成クァルテットに拠る西村朗クァルテット撰集。会場は遙か山陽道を東に進んだ商都大阪は御堂筋、その北の隅っに聳える高層ビルに収まったザ・フェニックスホールなのであーる。
さても、ここをどうやって移動すべきであろーか。
ま、なんせ八幡駅から数駅東に向かった小倉駅はキューシュー島に入ってくるシンカンセンが全て停車する拠点駅。関西圏と麻生帝国を結ぶこと半世紀の超特急に飛び乗れば、2時間半13870円也で新大阪駅まで連れて行ってくれるわけで、ま、少しは涼しくなったか宵の曾根崎に人が溢れるオーサカには午後9時前には到着するであろー。とはいえ、世間がくださる仕事は難しいけどボランティア案件ばかり、働けど働けど疲労は溜まるがお金は全然溜まらない貧乏老人とすれば、週末のオーサカでの宿泊やらを考えると、いかな商売作文のための来阪とはいえ赤字は目に見えている。経費は一銭でも削らねばならぬのじゃ。
とはいえ、明日のマチネが正に商売作文の対象なんで、深夜バスに揺られてぼーっとしたウニ頭でオーサカに至るわけにもいけん。となると、まだ青春18切符の季節でないとはいえ、最安値はJR各駅停車で延々と東に向かい、どこか駅前宿が安いところで下車して仮眠のように一泊、朝一で山陽路を東に向かい続け、昼前に梅田南に到着……ってのが最安値じゃろかのぉ。
……などと思ってたインチキきゅーしゅー人に、見かねたある方から「それならフェリーがありますよ」とご教授がありました。調べてみると、なるほど、なんのかんの個室での1泊と移動込みで1万円なりくらいで済むではないかぁ、正にワシのために準備してくださったような、時間も場所もドンピシャな移動手段ではないかい!
というわけで、阪九フェリーやまと丸での船旅と相成ったわけであーる。こちら。
https://yakupen2005.seesaa.net/article/515907411.html
ま、このフェリーの瀬戸内たびの空は、どうやら旅行系YouTuberさんの定番中のスーパー定番ネタらしく、YouTubeで「フェリー 関西 新門司」と突っ込めばいくらでも動画が出てくるようじゃて、ワシがどうこう言うようなことはないわい。ご関心の向きはそちらをご覧あれ。
昨晩吃驚したのは、小倉でなにやらラグビーの大きな試合があったらしく
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/k083_00012.html
ニッポンナショナルチームのユニフォームを着た関西人らしき集団がごっそり小倉駅の新門司フェリーターミナル連絡バス停留所に列をなしていたこと。まるでユーロカップの試合が終わった後の夜行ICEみたいな状況じゃわい。インバウンドファミリーの利用は想定していたものの、へえ、フェリーってこんな風に利用されているんじゃのぉ。
とにもかくにもiPhone内のQRコードを示して乗船。個室キーも全てこのQRコードで、電源切れが心配な電子端末が完全にライフラインになってしまう困った今時の状況なんじゃが、まあ、それはそれとして、定刻午後8時に鳴り物もなく日が沈み西の空が赤くなった新門司港を出港じゃ。直ぐに夜の帳が降り始めると、右手に平らな光が輝いておる。おお、あれぞ福岡板付の過密を緩和すべく堂々海上に建設された麻生帝国航空貨物の本拠地、北九州空港なのであーる。眺めていると、小さな光が南からぐるりと回り込んで、真っ暗な海へと降りてくるではないかい。
さあ、もうネットも繋がらない世界、カプセルホテルに毛が生えたようなデラックス個室で写真データの整理だけして、風呂入ってさっさと寝てしまおうではないかい。
かくて数時間、欧州への貧乏人席半日よりも、深夜バス8時間よりも、遙かに楽な夜が更けていき、あっさりと朝になり、もう頭の上には明石海峡大橋なのであったぁ。
と、左手に見えてくる神戸の街に浮かぶは、これまた人工島に開設された神戸空港なのであーる。この異常な着陸アプローチで名高い海上空港へと、新帝都六郷河口空港からのANAさんがファイナル・アプローチ真っ最中。
おおお、大阪市外から真っ直ぐ突っ込んでくると、関空の北からのアプローチやら伊丹への離着陸と重なるからじゃろなぁ、滑走路眺めてぐるりと左急旋回、まるで厚木や岩国に着陸するCVW-5の艦載機みたいなことをやっとるわい。
瀬戸内海の東と西の隅っこに浮かぶふたつの人工島空港、ここを繋ぐ定期便はないものの、ダッシュ8であれ320であれ、ぴゅんと飛べば1時間弱のたびの空、延々半日かかってたどり着いたふねこの旅なのであったとさ。
ちなみに船の定員600余人に対し、本日の乗客数は200とちょっとだったそうな。なるほど、山手線1車両くらいの長さの船で、767とか787の1機分くらいの人を運んでおるのであるのぉ。へええ。
さても、ここをどうやって移動すべきであろーか。
ま、なんせ八幡駅から数駅東に向かった小倉駅はキューシュー島に入ってくるシンカンセンが全て停車する拠点駅。関西圏と麻生帝国を結ぶこと半世紀の超特急に飛び乗れば、2時間半13870円也で新大阪駅まで連れて行ってくれるわけで、ま、少しは涼しくなったか宵の曾根崎に人が溢れるオーサカには午後9時前には到着するであろー。とはいえ、世間がくださる仕事は難しいけどボランティア案件ばかり、働けど働けど疲労は溜まるがお金は全然溜まらない貧乏老人とすれば、週末のオーサカでの宿泊やらを考えると、いかな商売作文のための来阪とはいえ赤字は目に見えている。経費は一銭でも削らねばならぬのじゃ。
とはいえ、明日のマチネが正に商売作文の対象なんで、深夜バスに揺られてぼーっとしたウニ頭でオーサカに至るわけにもいけん。となると、まだ青春18切符の季節でないとはいえ、最安値はJR各駅停車で延々と東に向かい、どこか駅前宿が安いところで下車して仮眠のように一泊、朝一で山陽路を東に向かい続け、昼前に梅田南に到着……ってのが最安値じゃろかのぉ。
……などと思ってたインチキきゅーしゅー人に、見かねたある方から「それならフェリーがありますよ」とご教授がありました。調べてみると、なるほど、なんのかんの個室での1泊と移動込みで1万円なりくらいで済むではないかぁ、正にワシのために準備してくださったような、時間も場所もドンピシャな移動手段ではないかい!
というわけで、阪九フェリーやまと丸での船旅と相成ったわけであーる。こちら。
https://yakupen2005.seesaa.net/article/515907411.html
ま、このフェリーの瀬戸内たびの空は、どうやら旅行系YouTuberさんの定番中のスーパー定番ネタらしく、YouTubeで「フェリー 関西 新門司」と突っ込めばいくらでも動画が出てくるようじゃて、ワシがどうこう言うようなことはないわい。ご関心の向きはそちらをご覧あれ。
昨晩吃驚したのは、小倉でなにやらラグビーの大きな試合があったらしく
https://www.city.kitakyushu.lg.jp/contents/k083_00012.html
ニッポンナショナルチームのユニフォームを着た関西人らしき集団がごっそり小倉駅の新門司フェリーターミナル連絡バス停留所に列をなしていたこと。まるでユーロカップの試合が終わった後の夜行ICEみたいな状況じゃわい。インバウンドファミリーの利用は想定していたものの、へえ、フェリーってこんな風に利用されているんじゃのぉ。
とにもかくにもiPhone内のQRコードを示して乗船。個室キーも全てこのQRコードで、電源切れが心配な電子端末が完全にライフラインになってしまう困った今時の状況なんじゃが、まあ、それはそれとして、定刻午後8時に鳴り物もなく日が沈み西の空が赤くなった新門司港を出港じゃ。直ぐに夜の帳が降り始めると、右手に平らな光が輝いておる。おお、あれぞ福岡板付の過密を緩和すべく堂々海上に建設された麻生帝国航空貨物の本拠地、北九州空港なのであーる。眺めていると、小さな光が南からぐるりと回り込んで、真っ暗な海へと降りてくるではないかい。
さあ、もうネットも繋がらない世界、カプセルホテルに毛が生えたようなデラックス個室で写真データの整理だけして、風呂入ってさっさと寝てしまおうではないかい。
かくて数時間、欧州への貧乏人席半日よりも、深夜バス8時間よりも、遙かに楽な夜が更けていき、あっさりと朝になり、もう頭の上には明石海峡大橋なのであったぁ。
と、左手に見えてくる神戸の街に浮かぶは、これまた人工島に開設された神戸空港なのであーる。この異常な着陸アプローチで名高い海上空港へと、新帝都六郷河口空港からのANAさんがファイナル・アプローチ真っ最中。
おおお、大阪市外から真っ直ぐ突っ込んでくると、関空の北からのアプローチやら伊丹への離着陸と重なるからじゃろなぁ、滑走路眺めてぐるりと左急旋回、まるで厚木や岩国に着陸するCVW-5の艦載機みたいなことをやっとるわい。
瀬戸内海の東と西の隅っこに浮かぶふたつの人工島空港、ここを繋ぐ定期便はないものの、ダッシュ8であれ320であれ、ぴゅんと飛べば1時間弱のたびの空、延々半日かかってたどり着いたふねこの旅なのであったとさ。
ちなみに船の定員600余人に対し、本日の乗客数は200とちょっとだったそうな。なるほど、山手線1車両くらいの長さの船で、767とか787の1機分くらいの人を運んでおるのであるのぉ。へええ。
ノヴスQのベートーヴェン全曲演奏会
現在はソウル拠点に欧州でもツアーを行っているノヴスQが、いよいよ満を持しての祖国でのベートーヴェン弦楽四重奏短期集中全曲演奏会を行います。
会場は、先月に市音楽監督(なのかなぁ)チョン・ミョンフン氏率いるアジア・フィルのベートーヴェン交響曲第9番の演奏で賑々しくオープンした釜山コンサートホール。アジアの文化と医療のハブを目指す釜山市宿望の、ソウル圏外では半島最大のコンサートホールだそうで、巨大オルガンを備えた大ホールの隣には400席という適切な規模の小ホールが設置され、ノヴスQのチクルスは実質上の小ホールお披露目企画でありますな。ま、第九で開幕し、オープニング週間の締めくくりは《フィデリオ》ですから、極めて筋は通ったオープニング関連イベントであるわい。
https://classicbusan.busan.go.kr/product/en/performance/252882
ベートーヴェン全曲演奏となると、大方の関心は「何回で完奏し、どのような曲順になるのか」でありましょう。ノヴスQは最もタイトな5回を選択、来週末金土で始まり、その翌週末金土、そして3週目は土曜日で、どうやらこの回だけは大ホールになると告知されてます。うううむ、ある意味、演奏する側にとっても、なによりも聴く側にとっても、極めて現実的なやり方でありましょう。
演目は以下。
7月11日:第2番、ラズモ2番、作品127
7月12日:第3番、ラズモ1番、作品130、大フーガ
7月18日:第4番、ハープ、第5番、ラズモ3番
7月19日:第1番、セリオーソ、作品131
7月26日:第6番、作品135、作品132
なるほどねぇ、まあ、長さのバランスから考えるとギリギリ、ってやり方ですな。大フーガと作品130の処理はどうするか、特に発表はされてませんな。
ご覧のように、大ホールでの最終回は我らがクァルテット・エス・ムス・ザインのゆふいん音楽祭でのデビュー公演にばっちりバッティングしていて、残念ながら流石に出かけられませんけど、やくぺん先生ったら、距離とすれば温泉県盆地から宮崎くらい、大阪行くより遙かに近い場所でノヴスQがチクルスやるのを知らんぷり出来るわけがなく、ともかく初日と第2回だけは駆けつけます。まだマネージャーさんと連絡取れてないんだけど、飛行機と宿だけは押さえました。JR九州がビートル沈めかけちゃったんで、ホントに迷惑ですは、こういうとき。敬老価格8000円3時間半で海峡を渡れたのにのぉ。
ノヴスQのベートーヴェン・チクルス、詳細は現地からということで、大いに期待せよっ!
会場は、先月に市音楽監督(なのかなぁ)チョン・ミョンフン氏率いるアジア・フィルのベートーヴェン交響曲第9番の演奏で賑々しくオープンした釜山コンサートホール。アジアの文化と医療のハブを目指す釜山市宿望の、ソウル圏外では半島最大のコンサートホールだそうで、巨大オルガンを備えた大ホールの隣には400席という適切な規模の小ホールが設置され、ノヴスQのチクルスは実質上の小ホールお披露目企画でありますな。ま、第九で開幕し、オープニング週間の締めくくりは《フィデリオ》ですから、極めて筋は通ったオープニング関連イベントであるわい。
https://classicbusan.busan.go.kr/product/en/performance/252882
ベートーヴェン全曲演奏となると、大方の関心は「何回で完奏し、どのような曲順になるのか」でありましょう。ノヴスQは最もタイトな5回を選択、来週末金土で始まり、その翌週末金土、そして3週目は土曜日で、どうやらこの回だけは大ホールになると告知されてます。うううむ、ある意味、演奏する側にとっても、なによりも聴く側にとっても、極めて現実的なやり方でありましょう。
演目は以下。
7月11日:第2番、ラズモ2番、作品127
7月12日:第3番、ラズモ1番、作品130、大フーガ
7月18日:第4番、ハープ、第5番、ラズモ3番
7月19日:第1番、セリオーソ、作品131
7月26日:第6番、作品135、作品132
なるほどねぇ、まあ、長さのバランスから考えるとギリギリ、ってやり方ですな。大フーガと作品130の処理はどうするか、特に発表はされてませんな。
ご覧のように、大ホールでの最終回は我らがクァルテット・エス・ムス・ザインのゆふいん音楽祭でのデビュー公演にばっちりバッティングしていて、残念ながら流石に出かけられませんけど、やくぺん先生ったら、距離とすれば温泉県盆地から宮崎くらい、大阪行くより遙かに近い場所でノヴスQがチクルスやるのを知らんぷり出来るわけがなく、ともかく初日と第2回だけは駆けつけます。まだマネージャーさんと連絡取れてないんだけど、飛行機と宿だけは押さえました。JR九州がビートル沈めかけちゃったんで、ホントに迷惑ですは、こういうとき。敬老価格8000円3時間半で海峡を渡れたのにのぉ。
ノヴスQのベートーヴェン・チクルス、詳細は現地からということで、大いに期待せよっ!